2007/11/07

ALWAYS 続・三丁目の夕日

突然訪れた堤真一ブームin my mind。心の欲求に従って、先日TVで見て号泣した映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編を見に行きました。
ホントに“続編”ってカンジで、前作を見ていない人にはよく分からない部分もあり、結論として前作ほど号泣はしませんでした(オイ!)。前作は号泣ポイントが多かったというのもあるしね。

一番泣けたのは、三浦友和さん扮する小児科の町医者が、焼き鳥を持ってタヌキを誘い出すところ。前作で、友和さん先生が行きつけの飲み屋でお土産に焼き鳥を包んでもらうんですね。それを家で待ってた奥さんと娘と一緒に「おいしいね〜」と食べるんですが、気が付くと野原で泥酔していて、焼き鳥も散らばっている。実は奥さんも娘も先生が戦争に出ている間に空襲で死んでしまっていて、家族揃って焼き鳥を食べていたのは幻想だったのです。
それだけでも泣けてしまうのに、通りかかったお巡りさんが、先生の心情を気遣って「タヌキに化かされたんですな」と粋な台詞で先生の悲しみを和らげてくれるんです。
続編では先生がタヌキでもいいからもう一度化かされたいと野原で焼き鳥を振り回しておびき寄せるシーンがあって、これで泣いてしまいました。人と泣くところが違うかもしれません(笑)。これも前作を見てない人には意味分からなかったと思います。

もうひとつの号泣シーンが、堤さん扮する自動車修理工の鈴木オートが戦友の同窓会に行くのですが、帰りに仲の良かった若い戦友を家に呼んでそこでまたベロンベロンになって飲み、語りかけるのです。「自分だけ生き残って幸せになっていいのか?」と。戦友は笑って「いいんですよ」と言ってくれるんだけど、翌朝起きると戦友はもういない。帰ったのか?と奥さんに聞くと、昨日から1人で飲んでいたという。楽しそうに独り言をいってた、と。そこで堤さんが全てを思い出したような表情をするんですが、これがもう泣けます…。
映画の設定である昭和33年は、まだまだ戦争の傷跡を引きずっていたのだなあと痛感させられます。

あと、面白かったのがオープニング!ゴジラが東京を破壊する空想シーンから始まるのですが、都電や車が転げ回る横を堤さんが運転するオート三輪がハリウッド映画さながらに除けたり(うそだろー!ってカンジ:笑)、逃げまどう後ろで東京タワーが真っ二つに壊されて倒壊したり、とにかくCGがめっちゃリアルでスゴイ!
堤さんは男気あって血気盛んな直情型のお父さん。全壊した鈴木オートを見て、ゴジラに向かって髪を逆立てて激昂するシーンがあって、このまま戦っちゃうかと思うぐらい可笑しかった。もう、これ見ただけで堤ファンは元取ったなって感じです(笑)。
他にも羽田空港のシーンでパンナムの飛行機が滑走路を走っていたり、新幹線が出来る前の特急こだまが走る東京→横浜間の車窓の風景が工場の煙突ばかりだったり、ああ、当時はこうだったんだなあと昭和33年の風景を楽しむことができました。
SFのCGには全然興味ないけど、こういうノスタルジックを再現するための手段として使われるのは大賛成です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

あれ?
「泣きそうだから観にいかない」と
先日書いていたのに、行ったんですね。
でも楽しめたようで、なによりです。

ぼくは先日のテレビをみたんですが、
郵便配達員の神戸浩さんが懐しかったです。
あのひとは名古屋の劇団出身なのですよ。
けっこうそこらでも見かけることが多かったんですが、
町を歩いていても、あの話し方なので
すごく目立っていました。
好きな俳優さんのひとりです。

さらたび。ぷるみえ さんのコメント...

あはは、結局レディースデーに行っちゃいました。
郵便配達員さんは前作よりも出番と台詞が増えてました。一度見ると忘れられない個性ですよね。

「ん〜、この人どこかで見たことある!」と思ってたお巡りさんが、大好きだった大河ドラマ「新選組!」に出ていた飯田基祐さんという俳優さんだったのでした。毎週毎週見てたのでかなり思い入れがあるんですよね。他にも六子ちゃんと同郷の青年役の浅利陽介くんや先生役の吹石一恵さんなど、未だに「新選組に出てた人だ〜」と思ってしまいます。

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