2010/12/03

新幹線開通の陰で

明日12月4日にいよいよ東北新幹線の新青森駅が開業する。
おめでたい話題に隠れて全く知らなかったが、この開業とともにJR在来線の八戸〜青森間が第三セクターの青い森鉄道に変わるそうだ。
この路線には母の故郷である浅虫温泉駅があり、子供のころ何度も遊びに行った懐かしい場所でもある。
廃線になるわけではないけれど、一抹の寂しさを覚えた。
私が青森を訪れるのは主に父の墓参りのためだが、墓がある下北方面には八戸から野辺地、大湊と陸奥湾をぐるっと回って向かうので、たとえ新幹線が延びても私はその恩恵はあまり受けられないのだ。
むしろ中間の路線が別な鉄道会社になってしまうと余計にお金がかかってしまう。

これまで度々利用してきた青森のフリーきっぷもなくなり、値段が安くなるかわりに特急料金は別という代替品になる。
旧フリーきっぷは往復の新幹線込みに加え寝台車や急行の自由席にも乗れる超おとくな切符だったので、いずれぶらり旅で利用しようと思っていただけにかなり残念だ。
さらに新フリーきっぷは使用できる期間が短くなった。東北まで速く行けるようになったかわりに滞在期間が減ることになるなんて皮肉な話だ。
まあ、新しい切符にもきっと利点があるのだろうから、次回利用する際には使い倒したいと思っている。

野辺地から上に向かう大湊線もそのうち青い森鉄道になってしまうのだろうか。
大湊ほど、遠くから電車で乗り継いでやっとたどり着いた「はるばる感」を味わえる場所はない。
何もかも速く近くなってしまうのも寂しいものだなと今年青春18きっぷデビューした私は思うのだった。

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