セカンドオピニオン

二週間前におじいちゃん先生の耳鼻科で診てもらった右耳の腫れ。
抗生物質で治まったかに見えたのだが
がまんしきれずついいじってしまったせいで
再び発症してしまった。
今週始めに右の親知らずも腫れて抗生物質をもらっていたので
ついでに耳の腫れも治ってくれることを期待していたのだが
事態は鎮静化するどころか日に日に悪化の一途をたどる一方だったので、意を決して別な耳鼻科の門を叩いた。

駅から近いためかすでに数人が待っており、しばらく待たされた。
中からは先生が患者さんに容態や薬の説明を丁寧にしている声が聞こえる。
壁には院長先生が執筆したという「家庭の医学」の記事が貼られている。
おや、これは当たりだったか？？

私の番になり診察室に入ると、おっと！またもやおじいちゃん先生。
だ、大丈夫なのか？
耳鼻科では珍しい横になる診察台に寝て顕微鏡で診てもらった。
予想通り悪化しており、右耳全体が腫れていて、
外耳から出た汁が鼓膜を被ってカサブタになり聞こえにくくなっていた。
左耳のほうは鼓膜自体が傷付いていたらしく
「ずいぶん熱心に掃除しましたね」と冗談を言いながら
鼓膜付近のカサブタを取ってくれた。
分かってはいたが、原因はやはりいじりすぎだった（笑）。

薬の説明をされながら、カルテを見て
私が生まれた時代の思い出話が始まった。
学生運動で大変だったとか、卒業が半年遅れて
授業料を多く払わされた親からは文句を言われたとか（笑）。
待ち時間が長いのは先生が丁寧に説明するからだけじゃなく
おしゃべり好きなのも一因なのだと察した。

最初に診てもらった別なおじいちゃん先生は
簡単な診断でそんなに深刻な感じではなかったから
なんだか納得いってなかったのだ。
インフォームドコンセントがゼロ。
これは若い先生と最新の設備の病院を探して
納得がいくように診てもらったほうがいいと思ったのだが
医者の力量は年齢や設備ではないことを改めて知った。

ここ数日、帰宅する頃には腫れがひどくなり
音が聞こえにくく、歩く振動が直接耳に来るので
首を傾げながらの怪しい歩行で帰宅していたのに
適切な処置のおかげで振動音は全くしなくなった。
耳が聞こえない、あるいは煩いというストレスが無くなるだけで
かなり幸せ。すごいよ先生！

腫れが治まったら次は耳鳴りの診察もしてもらおう。