2013/04/15

30年経ちました

キリンジのライヴからYMOのことを考えていたら
久しぶりにYMOが聞きたくなった。
手元にある音源をiTunes〜iPhoneに入れて
今日通勤時間にシャッフルで聴いたのだけど
流れてきたのが『君に、胸キュン。』だったので
おおお!と思わずのけぞった。
これを初めて聴いた時は嫌で嫌で仕方なかったけど
今では感心できるようになった。
「よくこんな曲をリリースしたよなあ。
どんなに不仲なバンドでも
ここまで自虐的に最期を迎えようとしたのは
他にないかもしれない」なんて。

胸キュンが流行っていたのはちょうど30年前の春。
ってことは私が上京して30年経ったことになるのか。
しかもYMOが聴きたくなった日は
私が北海道から東京に着いた日だった。
何かに呼ばれた気がしてならない。

胸キュンがリリースされた頃は
YMOはもう“散開”することが決まっていて
最期を迎えるためのシナリオが出来上がっていた。
そんな散開へのカウントダウンが始まっていたとも知らず
YMOに憧れた田舎の娘ッコは
夢を抱いてブルートレインで東京へ向かう。

だが、ちょっと予感があった。
アルバム『浮気なぼくら』が発売延期になって
やっと出たアルバムの歌詞がなんだか寂しげで
妙な胸騒ぎを感じてしまったのだ。
まわりからは「考えすぎ」と言われたけれど
その深読みが当たってしまうのだから
田舎の娘ッコの深読みもまんざらではない。

東京に行こうと決める前にYMOが解散を発表していたら
どうなっていただろう。
いや、きっと解散するしないにかかわらず
私は東京に来ただろうな。
YMOはきっかけのひとつに過ぎなくて
「ここに楽しいことがあるよ」と教えてくれた
灯台みたいなものだったのかもしれない。

灯台のまぶしさは残念ながら今はもう無いけれど
導いてくれたことに心より感謝。

4 件のコメント:

heke さんのコメント...

「83年日記」大好きです。
何度も読み返しています。
ほんとはもっと語りたいのですが、
あまりにも長い&個人的な内容になるので控えます。
ぷるみえさん、可能でしたらぜひぜひメールフォームを開設してください~

さらたび。ぷるみえ さんのコメント...

若気の至り満載のサイトを気に入っていただけたみたいでありがとうございます。
この季節に『浮気なぼくら』を聴くと、上京した当時のワクワク感と妙な胸騒ぎが同時に思い出されて、あまずっぱい気持ちになります。

kadu さんのコメント...

HさんとSさん、いまでは仲直りしていて、とても良い関係みたいですね。
ファンとしては、とても嬉しいです。

さらたび。ぷるみえ さんのコメント...

Kじゅも丸くなったものですね。
でも、そんなケンケンガクガクの状態で
これでもかってぐらい自己を突出させて
すごいアルバムを作ったのですから
仲が悪いこともあながち悪くないかも?
なんて思ってしまいます。

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