2014/08/13

さすらいヒストリー

そもそも私がさすらいに共感したのは
ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムズの
「The Drifter」という曲を聴いた時から始まる。
ソフトでポップな曲にのせて歌われる歌詞は
足かせを外し自由を謳歌しようという希望に満ちている。

「まだ行ったことのない場所に行ってみたい
あの夕陽を浴びたい
私の中にはさすらい人が住んでいる 」。

さすらうってなんてステキなの!と思った私は
やってもいない架空のバンドで演奏するため
和訳の歌詞まで作ったぐらいだ。
ちなみにロジャニコよりもサンドパイパーズ版のほうがオススメ。

この大好きな曲を、当時の私の王子様
高野寛くんが日本語でカヴァーしたのだ。
うわー、なんてこと!絶対運命的なものがある!!
と思ったけど、さほど運命はからまず今に至る。

その後、私はキリンジと出会い
彼らを好きになる決定的な曲に出会った。
その曲のタイトルこそが「Drifter」。
あの「The Drifter」とはさすらいの方向性がちょっと違うが
この曲を聴いて泣いた。
どのセンテンスも胸を打つ言葉ばかりで
心の底から「この人について行こう!」と思った。
「Drifter」は兄の曲だが
実は弟のほうがさすらい率は高かった。
のちに私は
弟の数々のさすらいソングに共感し、勇気づけられ
そして私自身「さすらわねば」と思うこととなった。

思えば我が家のさすらい率もすごい。
父は 東京→青森→北海道→東京
妹は 北海道→東京→イタリア→京都→北海道→東京
弟は 北海道→東京→北海道→東京→横浜→京都→東京→(長いので省略)
ご先祖様も三重県に始まり、青森、北海道、鹿児島、栃木…と
かなりのさすらい一族だったらしい。

この末裔がさすらわずにいられるはずがない。

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