2014/08/31

初代王子様に会ってきた

わたしのミュージックポートレイト<前編>にも書いた通り、私が初めて夢中になった音楽は原田真二さんなのだが、10個挙げた音楽のうち9組のアーティストは生で観たことがあるけれど(ビートルズはないけどポールを観たことでOKとする)真二くんだけは一度も観たことがなかったのだ。
チケットのサイトでアーティスト登録はしていたけれど、彼のワンマンコンサートがなかなかなく、そう思っていたところにベスト盤発売記念ライヴがあることを知った。
ということは確実に初期の曲はやるはず!
というわけでハートに矢が刺さってからなんと37年経ってようやく初代王子様を生で観ることとなった。

会場は大好きな東京国際フォーラムのホールC。お客さんはほぼ私と同じ世代の“元少女”ばかり。毎回コンサートで会う顔見知りがたくさんいるらしく、あちこちで挨拶が交わされていた。何しろ37年だもんなあ。
年齢層も高いから座って落ち着いて観られそう…と思っていたら、1曲目から総立ち!すげーな、原田真二ファン!!ほぼ最後まで立ってましたよ。

ドラム、ベース、キーボード、パーカッション、コーラスと厚みのあるバック。真二くんはギターとピアノを半々ぐらい。ドラムはなんとリューベン!Charのバックで叩いてたけど人気出過ぎてソロデビューしたあのリューベンだよね?(って誰も知らん…)
懐かしい曲から、新しい曲までまんべんなく演奏された感じで、知らない曲でも彼のポップなメロディがすぐに耳に入り込んでくるし、何しろ歌が巧い!!巧すぎる!!
ヴォーカルスタイルも見た目も若い頃と比べてそんなに変わってないし、途中客席に降りてきて間近を通り過ぎた時、ホントにカッコイイ!と思ってしまった。
こりゃあ女性ファンは37年間ついてくるはずだわ、うん。

『タイムトラベル』ではサビの「時間旅行のツアーはいかが」部分を客席を3つのブロックに分けてハモらせて歌ったりとコール&レスポンスもたくさんあって楽しかった。『CANDY』では当時の親衛隊風の“シンジ〜!”のかけ声も。当時は「アイドル扱いされたくない」と反発していた彼だけど、今はこのかけ声を自ら求めたりして楽しんでいる様子。うんうん、良かった良かった。
MCも面白くて軽妙。ファンを楽しませることを忘れないエンターテイナー。まるでポール・マッカートニーみたいだ!

アンコールで歌った『YAMATO The Global Harmony』。“大和”を“Global Harmony”と訳したところに感心した。地道に慈善事業を行っている彼らしいメッセージがちりばめられており、彼のブレないスタンスに好感が持てた。
37年経っても王子様はしっかり王子様を継続してくれていたことがうれしかった。

余談だが、真二くんのファンになった中学生当時のこと。
当然のことながら回りの女子がみんなファンだったので、友人たちと雑誌を見てはキャーキャー言う毎日だった。
ところが仲の良かった女子1名がある日突然
「今日から私を“原田真子”と呼べ」と言い始めたのだ。
当然ながら私たちは拒み、それが原因で向こうから勝手に絶交されるという理不尽きわまりない事件が勃発した。
今では笑い話だが、思い返してもやっぱりあの子の暴挙は許せんな(笑)。
ちなみに彼女はその後キーボードを極め、高校の時にはなんだかすごく高いシンセを見せつけられ、そのあとバークレーだったかアメリカの音楽学校に留学したんじゃなかったっけな。
ってことは彼女の音楽人生は原田真二くんから始まったのかも。
そう思うと今なら“原田真子”って呼んであげてもいいんじゃないのかと思えてきた。

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