2015/08/29

風街レジェンド2015 その3

鈴木茂さんに続いては小坂忠さんが「しらけちまうぜ」を。
細野さん、松本さんと一緒に
「エイプリルフール」というバンドに参加し
もしかしたらはっぴいえんどの一人になっていたかもしれない方だ。
現在は多摩の秋津の教会で牧師をしていらっしゃるのだが
牧師さんとは思えないほど超カッコイイのですよ!
もうメロメロです。
不純な動機で教会に通ってしまいそうです(実際、ウチから近い…)。

さあさあ、お次はついに矢野顕子さんの登場!
アン・ルイスのLPの中の曲だという「思い出の散歩道」に続き
アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」を。
当時、筒美京平さんがらみのレコーディングに参加しており
この曲でも矢野さん&ティンパンが演奏しているらしい。
(矢野さんの名曲「ひとつだけ」もアグネスのために書かれた曲で
『ごはんができたよ』でセルフカバーした)。
矢野さんならではの自由奔放なアレンジに圧倒され
「うわー!ついに魔女が出たよ!!」
なんて思っていたのだけれど、
このあと矢野さんを上回る魔女が登場したのだ!

それは吉田美奈子さん!
歌うは薬師丸ひろ子さんの「Woman Wの悲劇より」。
あの透明感のある歌とは真逆の、情念がぐいぐいこもった歌。
同じ曲でもこんなに変わるのか!と驚愕したのも束の間
次に歌ったのがなんと松田聖子さんの「ガラスの林檎」!
そう、松本隆さんといえば忘れちゃいけないのが
聖子ちゃんの数々の楽曲。
なのに聖子ちゃんもユーミンも出ないの?と思っていたら
ここで吉田美奈子さんに憑依させましたか(笑) 。
ハードバップジャズ風のかっこいいアレンジが施され
その斬新さにお客さんも驚かされたはず。

ここでずっと演奏してきた「風街ばんど」の方々の演奏。
総指揮は井上鑑さんで、多分一番大変だったのは彼であろう。

吉田美奈子さんで山場かと思いきや
斉藤由貴さんが「卒業」を。
なんだか涙ぐんでいるように見えたのは気のせいだろうか?

続いてEPOさんが竹内まりやさんの「September」を。
はつらつとした歌唱は変わってない!

再び太田裕美さんが「さらばシベリア鉄道」を。

そして最後は寺尾聡さんの「ルビーの指輪」。
特別好きだとか思ったこともないけれど
超かっこ良かったよ〜。そんな人ばっかりだ。
そしてよく聴くと切ない歌だね。
「曇りガラスの向こうは風の街」って、
おお!ここに“風街”が登場していたとは初めて気づいた。

最後ははっぴいえんどが登場。
聞いたことない曲なので新曲?と思ったら
未発表の幻の曲なのだそうで、マニアックすぎた(笑) 。
オーラスは全員がステージに上がり
「風をあつめて」を歌った。
始まったのが19時、終わったのが23時…
観てる人も演ってる人も4時間お疲れ様でした!

「僕は大したことしてない。歌手の方々が素晴らしいだけ」
みたいなことを松本さんは言っていたけれど
たしかに今回「歌手ってすごい!」と圧倒されたが
そのすごさを引き出すのがメロディであり歌詞であると思う。
すべての条件が揃って初めて人の心に残る歌となる。
そして松本さんの曲はその条件が揃っていた。
だって、ほとんどの曲を歌えたんだもの!
これってすごいことだよね。

たまにこういうコンサートをやってくれるといいなあ。
できれば、みんな一緒に歌ってOKだったらなおいいなあ。

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