2016/02/08

SPECIAL OTHERS QUTIMA Ver.20@豊洲PIT

去年の秋に久しぶりにワクワクする音楽に出会った
SPECIAL OTHERSのライヴに初参戦してきた。
毎日毎日飽きるほど聴き続けたので
飽きちゃうんじゃないかと途中で聞くのをやめたほど
ほんとによく聞いた(ありがとう、Apple Music!)。

場所は豊洲PITという、渋谷AXやO-EASTみたいなハコ。
客層は男女半々で、20〜30代の若者がメイン。
かな〜り後ろの方の整理番号だったのだが
いざ入場してみると、そんなにぎゅうぎゅうじゃなかったので
ドリンクバーに並ぶもアホみたいな行列(このグチは後日)。
途中で諦めて場所の確保へ。
予想外に前の方にするする入り込めて
前から10列目ぐらいのベストポジションを確保。
みんな結構ゆったりしてるんだな。ゆとり世代だから??

ステージにはアー写でおなじみの衣装がかかった
スタンドハンガーやつい立て、フロアランプが置かれており
メンバーの部屋に遊びに来たような親しみを感じる。
センターにマリンバが置かれているなんて
2001年に見たシカゴ音響派のトータスのライヴ以来だよ!
そしておしゃれカジュアルな出で立ちのメンバー様たちが登場。
初スペアザ、超かっこいい〜〜〜!

ドラムの宮原くんとキーボードの芹澤くんが
マリンバの前に並んで始まったのが「Marimba Session」。
高音部と低音部が途中で入れ替わるという
トリッキーな演奏でワクワクしたあとは
新譜『WINDOW』から「I'LL BE BACK」!
5拍子の複雑な曲なのに
こんなにノレる5拍子の曲を私は他に知らない。
スペアザの曲は複雑な構成の曲が多いけれど
決してリスナーを置いてけぼりにしないところが好きなのだ。
全体的に新譜メインの選曲で
めっちゃ聴きこんだ私にはたいへん楽しめる内容だった。



曲と曲の間に演奏されるインプロも良かったな〜。
おそらく次の曲の伏線と思われるヒントが隠されていて
それを推理しながら聞くのが楽しかった。

そして彼らを知るきっかけとなった
「Wait for The Sun」をやってくれたのも超嬉しかった!!
 イントロが始まっただけでアドレナリンが吹き出る。
芹澤くんが弾くフェンダーローズと
赤いキーボード、ノード・エレクトロが
ガンガン心臓に響いてくる。
彼らが演奏する姿の格好良さにも魅了された。



ロックバンドには珍しく2部構成で
なんでかな?と思っていたら
第2部の1曲目は「Celesta Session」。
グロッケンのような音が出る
チェレスタという鍵盤楽器のセッティングに
時間がかかるためだったみたい。
チェレスタ、初めて見たけどすごーい!
これをライヴで演奏できるなんて
さらには目の前で演奏してもらえるなんて!

新譜の中で一番大好きな
「Good Luck」もテンション上がった!
最初聞いたときに「Good Luck」というタイトルから
別れの曲?と思っていたのだが
サビで出てきた“Rainbow, Shooting Star”という歌詞を聞いて
吉兆の歌だと分かり、涙が出そうになった。
スペアザは今年でデビュー10周年だけど
私はこの素晴らしいバンドの存在にも気付かないくらい
せつない10年を送ってきた。
しかし、そんな日々を乗り越えて出会ったのが
ネガティヴのかけらもない、
心からステキと思える音楽を演奏する人たちだった。
“Rainbow, Shooting Star”という歌詞が
私に向けたエールの言葉に聞こえてきたのだ。



スカなので「この曲でみんな暴れるかも??」
と思っていたら、意外とみなさんおとなしめ。
続いての「AIMS」なんて
これをノラないで、いつノルねん??
っていうぐらいノリのいい曲なので
気がついたらタテノリでジャンプしてたオレ。
でも、周りはそんなに明らさまには熱狂してないことに
やや拍子抜けしてしまった。
それもこれもゆとり世代だから??



メンバーのゆるいMCも楽しかったし
高校の同級生なので
みんな仲良さそうにワイワイ話してるのが微笑ましかった。
4人が4人とも結構しゃべるバンドも珍しいよね?

最初から最後まで口角上がりっぱなしで
ホントに楽しかった!
日程さえ合えば地方のライヴにも行きたかったなあ。
これからまた新たな楽しみができたことに
とてもとても嬉しく思った私であります。


豊洲PIT セットリスト
01. Marimba Session
02. I'LL BE BACK
03. WINDOW
04. Wait for The Sun
05. neon
(休憩)
06. Celesta Session
07. SPE TRAIN
08. Good Luck
09. AIMS
10. LIGHT
<アンコール>
11. BEN

余談。
気になってあとで調べたら
今の20代(20歳〜29歳)は全員ゆとり世代でありました。

 この前方右側に私がいる…はず。

2 件のコメント:

heke さんのコメント...

「goodruck」のMVを拝見したら、ん?んん? 激しい既視感。
メンバーさんが「ばーく」というお店から出てきたのを見て
「やっぱり鶴見じゃん!!」と確信しました。
自分にとって第二の地元なんです。
メンバーの皆さん、横浜市鶴見区のご出身なんですね。
絶対応援しようと心に決めました。
三ッ池公園のローラー滑り台ではしゃぐ大人に悪い人はいません!

ゆとりさんたちとは職場で一緒ですが、ほんと全然ちがうなぁと思いますね。
柳原可奈子のネタで、会社のお局的女性が若者を評して
「あたしこう思うことにしたの。平成生まれはモンスターなんだって」
という台詞があるんですが、もうまさにまさにです。

さらたび。ぷるみえ さんのコメント...

hekeさん
私も「ばーく」をググってしまいましたよ(笑) 。
カメラ目線で箸を割るムダなスーパースローが最高です。
調子に乗っていろいろ動画のリンクを貼ってみたので
超カッコイイ演奏とユーモアのある映像とのギャップを楽しんでください。

今回ライヴハウスで初めて“ゆとり”を体験しました!
私が20代の時のノリとは明らかに違いました。
若者に負けないように頑張ろうと思っていたのに
私が一番飛び跳ねてたかも。
まあ、そんな私たちも
「新人類」とか「ほとんどビョーキ」とか言われてきた世代なので
いつの世も若者は年配にとって異質な存在なのかもしれませんね。
Unicornの「ユトリdeath」でも聴きなおしてみるか。

rakuten