2016/12/18

堀込泰行 LIVE2016@TSUTAYA O-EAST

ヤスくんの新譜『One』をリリース直後に聴いて
月日の流れを感じずにはいられなかった私だったが
ライヴではまた違った感じになるかも?と思い
あきらめかけていたスタンディングライヴのチケットを直前に取った。
30分前に会場に着いたが、後方ど真ん中のスペースを確保。

『One』収録のインスト「Buffalo」と共にメンバー様登場。
ベースはジューシィフルーツでおなじみ沖山優司さん。
キーボードは旧キリンジのサポートでおなじみ伊藤隆博さん。
ギターは馬の骨のサポートでおなじみ松江潤さん。
そしてドラムはお初です、女性の北山ゆう子さん。
ヤスくんはグレイのジャケットに赤いタータンチェックのシャツ。

彼が歌い出すと、それまで私が危惧していた
「堪え難いほど劣化してたらどうしよう」とか
「おじいちゃんみたいによぼよぼだったらどうしよう」とか
そんな不安は全て吹き飛んだ。
そこにいて歌っているのは
私が知ってるヤスくんそのものだったから。
まるで漫画の『キャンディ・キャンディ』で
場末の劇場でキレのある演技を見せるテリュースみたいじゃん!
と分かる人にしか分からない例えが脳裏に浮かぶ。

1曲目「Wah Wah Wah」はイベントで何度か聴いた曲なので
新曲という感じではなかったけれど、ヤスくん曰く
「毎回見にくる方が悪いんだよ!」って
えー!それはないんじゃない??
会場がざわついたのが気になったのか
2曲目が終わったあと謝っていた。バカ(笑) 。

楽しくて楽しくて口角が上がるにつれ
立ちっぱなしで心配だったひざの調子も良くなってきて
「トシとるとドーパミンの代わりにグルコサミンが出るのか?」
と思うくらい絶好調だったけど
2日後に痛みが出て、ハッスルしすぎたことを反省した。

私は彼の“さすらい人”な歌詞が大好きなのだが
新譜を聴きこむと、ここにも垣間見れることに気づいた。
なんだか 異邦人か旅人のよう(New day)
旅に出よう 風をふり切り(Shiny)
傘は持たない 問題無い(Jubilee)
風にあらがい 冬に蜃気楼を(Waltz)
軽いトランクに道ずれた愛を(ブランニュー・ソング)
小さな旅 急ぐよ 道草を摘みながら(最後の週末)
ああ、いいな。
彼の“窒息するならキッスだ”という歌詞にグッときて
2年前、私も現状を抜け出す勇気をもらった。
でも思い通りにいかないことも多くてね…。
たとえ虹が空に無くとも(Shiny)
いつも通り バスは来ない(Jubilee)
色あせた日差しの向こうで(最後の週末)
曲がりくねった道のりが
 闇に呑み込まれて 途切れていても(僕らのかたち)
こんな言葉が多いのも気になったけど
その先には必ず“希望”が見えることに気がついた。
パンドラの匣を開けて様々な災いが飛び出しても
最後に残っているのは“希望”なのだよ。

UCC DRIPAR MUSIC」というサイトの企画で
口ロロ(クチロロ) とのコラボで生まれた
「バース・コーラス」という曲がとても良かったなあ。
(無料でDLできるのでぜひ聴いてみてください!)
口ロロの三浦康嗣さん作詞の韻を踏んだ印象的な言葉に
ヤスくん伝家の宝刀メロウでスウィートな曲がとても素敵で
おそらく、キリンジファンが期待していたのは、こんな曲。
あえてハズさなくてもこういう直球でいいのに!
と思ってしまったのは私だけだろうか。
そんな不器用でもどかしいところも含めて
アーティストとしての彼の生き様を
これからも見守っていこうと決めた。

<12月12日セットリスト>
01.Wah Wah Wah
02.Jubilee
03.涙にあきたら
04.New Day
05.バース・コーラス
06.エイリアンズ(DUB ver.)
07.アメリカン・クラッカー
08.Shiny
09.カメレオンガール
10.Round and Round
11.クモと蝶
12.サイレンの歌
13.Oh ,Pretty Woman(オリジナル:ロイ・オービソン)
14.さよならテディベア
15.クレイジー・サマー
16.最後の週末
17.ブランニュー・ソング
18.僕らのかたち
19.季節の最後に
----------
20.Waltz
21.銀砂子のピンボール

OneOne
堀込泰行

曲名リスト
1. New Day
2. Shiny
3. Waltz
4. Wah Wah Wah
5. ブランニュー・ソング
6. Jubilee
7. さよならテディベア
8. Buffalo
9. 最後の週末
10. 僕らのかたち

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